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2022年03月の記事
侵略を糾弾 改憲に断固反対
2022/03/15
平和を求める世界中の労働者と連帯
ロシアによるウクライナへの軍事侵攻で民間人を含む犠牲者が増え続けている中、自交総連大阪地連は3月8日の第1回拡大闘争委員会で「ロシアのウクライナ侵略に抗議し、直ちに撤退、平和の確立を求める決議」を採択。9日にはロシア軍の即時撤退を求める緊急集会が大阪市北区で開かれました(主催=おおさか総がかり行動実行委員会)。
ロシアのウクライナ侵略に抗議し、
直ちに撤退、平和の確立を求める決議
2022年3月8日
自交総連大阪地連 第1回拡大闘争委員会
2022年2月24日、ロシアはウクライナヘの軍事侵攻を開始、ミサイル攻撃や地上軍の侵入で民間人を含む死者・負傷者が多数発生している。これは、まぎれもない侵略戦争であり、平和を希求する労働組合、自交総連は、ロシアの軍事侵略を糾弾し、ロシア政府・プーチン大統領に厳しく抗議する。
ロシアの侵略行為は、国連憲章に反し、各国の主権と独立を互いに尊重し、国際紛争を解決するために武力行使をしないという21世紀の世界秩序を乱暴に破壊するものである。ロシアに、直ちに侵略行為をやめ、軍隊を撤退させることを求める。
ロシア・プーチン大統領は、侵略行為の開始にあたって、ロシアは世界最大の核保有国であることを強調し、反撃をすれば、核使用もありうるという威嚇を行った。核廃絶を求める被爆国日本の労働組合として、断じて容認できない。
日本政府は、ロシアの蛮行をやめさせるために、世界各国と協調しで外交努力で必要な措置をとり、平和的解決のために力をつくすべきである。
国内の一部に、ロシアの侵略に乗じて、国を守るためには軍拡や核武装が必要だととなえ、これを憲法9条の改悪に利用しようとする勢力がある。憲法9条は、第二次世界大戦の惨禍を再び繰り返さないことを誓い、今回のロシアのように他国を軍隊で侵略することのないように歯止めをかけるものである。
憲法9条を世界に広めることこそ戦争のない世界をつくる道であり、軍事力に軍事力で対抗し、核兵器で威嚇しあうことは、核戦争で人類を滅ぼしかねない危険な道である。自交総連は、軍拡、核武装、改憲策動に断固反対する。
戦争で犠牲になるのは、普通にくらしている労働者とその家族であり、すでにウクライナでは空爆で命を奪われ、仕事や職場を奪われ、家族が分かれて避難せざるを得ない人々が多数発生している。労働者が連帯する組織である労働組合は、常に平和を願い、戦争を憎んできた。いま、平和を求める世界中の労働者・労働組合とともに、悲惨な戦争を直ちにやめることをつよく求めるものである。
以 上
侵略行為に断固抗議 9条骨抜き許さない
2022/03/08
在大阪ロシア総領事館前での抗議行動(2月28日、豊中市西緑丘で)
戦争で常に犠牲になるのは労働者階級と家族
ロシアが隣国ウクライナに侵攻した翌日の2月25日、全労連は「軍事侵略に強く抗議し、直ちに撤退を求める」とする、黒澤幸一事務局長名の談話を発表しました。ロシアが主張する、一方的に独立を承認した地域との「集団的自衛権の行使」は、国際法の根拠がなく、国連憲章や、ロシアが2014年に結んだ「ミンスク合意」をも踏みにじる行為だと非難しています。
談話は、ロシアのプーチン大統領が核兵器による威嚇の言動を強めていることについて「核の応酬へとエスカレートしかねない危険な行為」と批判。「戦争で常に犠牲になるのは労働者階級とその家族」「被爆国の労働組合として断じて容認できない」として、ロシアに対し軍事侵略をただちに停止し外交交渉テーブルにただちに戻ることを求めています。
事態の解決には「憲法9条を実践する平和外交が何より求められる」「ロシアのように政府が他国への侵略行為に及ぶことへの歯止めが9条」と指摘。「敵基地攻撃の検討など9条を骨抜きにする自公与党、維新などの策動に断固反対する」とし、日本政府に対してはロシアの侵略行為に断固抗議し、対話と国際社会の協力による外交努力を強めるよう求めています。
(ここまで連合通信2月26日付配信記事に編集部加筆)
2月28日には豊中市の在大阪ロシア総領事館前で、ロシア政府に抗議し、武力攻撃を即時中止することを求めるスタンディング行動が取り組まれ、120人が駆けつけました(呼びかけ=大阪平和委員会、大阪AALA連帯委員会、大阪原水協、大阪労連)。
参加者は無言で横断幕やプラカードで抗議の意を示すとともに、戦闘で犠牲になった人々に黙とうを捧げました。