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ハイヤー・タクシー・観光バス労働者の新聞
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2008年04月の記事
米軍は日本から出ていけ!!
2008/04/15
「相次ぐ米兵犯罪糾弾!」「日米安保条約をなくそう!」とシュプレヒコールするなかま(8日、淀屋橋で)
神奈川県横須賀市で東京地連のなかまがタクシー車内で刺殺された事件は4月3日、アメリカ海軍横須賀基地所属の水兵が神奈川県警に逮捕され、一応の解決をみましたが、犯人や在日米軍に対する怒りの声とともに、「日米地位協定」の是正に動こうとしない福田首相、日本政府に対する怒りの声が拡がっています。
米軍優位の地位協定を見直せ!!
自交総連本部(飯沼博委員長)は犯人逮捕を受け、同日付けで抗議文(左)をアメリカ大使館、米軍横須賀基地司令官、福田首相などに宛てて送付しました。
容疑者名義のクレジットカードが犯行現場から見つかったうえ、同容疑者が知人に電話で事件への関与をほのめかした事実が明らかになるなど、事件解明には本人からの事情聴取が欠かせなかったにもかかわらず、容疑者が3月22日に「脱走兵」として米軍に身柄を拘束されて以後、警察が10日間も積極的に動かず、容疑者引き渡しも米側の「好意的配慮」によってなされたことについて同文書では、「日米安保条約と地位協定による米軍優位、不平等な扱いであり、(略)一刻も早い犯人逮捕を望んでいるご遺族、同僚組合員をはじめ関係者の気持ちを踏みにじるものである」と指弾し、「不平等な扱いの是正、米軍基地の縮小・撤去を求め、平和な日本をめざす」と表明しています。
米総領事館前で右翼が妨害
4月8日には、米兵犯罪に対する緊急抗議デモが安保破棄大阪実行委員会の呼びかけで行なわれ、60人が参加しました。
大阪市役所横の広場で行なわれたデモ出発前集会では、大阪労連の植田議長があいさつで「日本にいる米兵は常に戦争状態で、人を殺しても何とも思わないような精神状態にあります。警察が介入できない地位協定の見直し、そして根底にある日米安保条約を廃棄しなければ根本的な解決になりません」と述べ、最後に「自交総連もご遺族への謝罪や保障、再発防止を関係各所に要求しています。引き続き労働組合の課題として、全労連も共にがんばっていく」と決意を表明しました。
集会後にデモ隊が出発。アメリカ総領事館前では右翼の街宣車がデモ隊に接近して妨害し、制止に入った警官に対しても「どかんかい!ひき殺すぞ!」と威嚇しましたが、警官はデモ隊から離れるよう指示するのみでした。