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2018年04月の記事
おおさか総がかり 緊急集会に2千人
2018/04/25
集会後のデモ行進で、「アベはやめろ!」と声を張り上げる若者ら(4月14日、大阪市中央区で)
「戦争煽る総理はいらない」
「セクハラかばうアソウもいらない」
街に轟く怒りの声
「アベはやめろ!!」
公文書の改ざん、自衛隊の日報隠ぺいなどが次々と明らかになる中、「9条改憲NO!森友疑惑徹底追及!安倍内閣は総辞職を!おおさか総がかり集会」(実行委員会主催)が4月14日に靱(うつぼ)公園(大阪市西区)で開かれ、2千人が「憲法こわすな」との怒りの声をあげました。
集会では立憲民主党・森山浩行衆院議員、日本共産党・辰巳孝太郎参院議員、社会民主党・服部良一大阪府連代表、自由党・大谷啓大阪府連幹事長が登壇し、野党と市民の共同で安倍内閣を総辞職に追い込もうと訴えました。
共産党・辰巳氏は「自衛隊の日報の隠ぺいも、裁量労働制のデータのねつ造も、森友・加計も、根っこは全部、安倍首相」「自衛隊を海外に派兵するために、日報の『戦闘』の文字が不都合だから隠した。財界いいなりに残業代ゼロの法案を通したいからデータをねつ造した。森友・加計は“お友だち政治”を隠したいから官僚に改ざんまでさせた。ウソと偽りと、すり替えと開き直り、こんな人をトップに戴いてる国は“美しい国”ではなくて、“恥ずかしい国”ではないか」と指弾しました。
自由党・大谷氏は「多くのウソや、公文書の改ざんが明らかになった。普通の企業であれば、こういう事態があればトップが責任をとってやめるしかない。しかし安倍総理はまだその座に居座ろうとしている。こんな馬鹿げた民主国家があるはずがない。いま日本は民主政治が大きく損なわれようとしている」「憲法というのは民主主義の根幹、柱だ。民主主義を愚弄(ぐろう)するような政権に、どんな内容であっても憲法を変えさせてはならない」と訴えるとともに、「世論調査では安倍内閣の支持率はまだ30%を超えている。いまやるべきことは、皆さんの怒りを安倍政権に向けるだけではなく、1人でも多くの人に拡げて、支持率を下げていくしか決定的な道はない」と強調しました。
耳原労供「交通安全講習会」 JAL争議団・西岡氏が講義
2018/04/05
誇りと生きがい争議で取り戻す
堺市の耳原総合病院をはじめとする医療・介護施設を運営する社会医療法人同仁会と、送迎車などの運転者を派遣する自交総連大阪地連労働者供給事業部は3月11日、同仁会本部(堺市堺区)で2018年3月度交通安全講習会を開催し、56人が参加しました。(労働者供給事業部・久保義雄)
開会あいさつを行なった同仁会・渡邊孝晴副専務理事は、「2014年の二度にわたる重大事故を受け、同仁会と自交労供部が共同で交通安全講習会を4か月ごとに実施してきました。この1年間重大事故はありませんでしたが、引き続き事故ゼロをめざしたい」と述べました。
講義の前に、憲法共同センター制作の学習用動画「9条改憲って何?」を視聴し、安倍9条改憲を許さない運動と、9条改憲阻止3千万人署名の活動強化を全体で確認しました。
笑顔に向ける刃物なし
今回講師を務めたのはJAL争議団の西岡ひとみさん。2010年の大晦日に165人もの不当解雇を強行した日本航空に対し、職場復帰を求めて活動中ですが、キャビンアテンダントとしての経験をふまえ接客技術を中心に、次のとおり講義を行いました。
「皆さんは病院の顔です。接客では第一印象がとても大事で、“笑顔に向ける刃物はない”と言われます。言葉が相手に与える印象は1割以下、残りの9割は表情、態度」
「“クッション言葉”“お助け言葉”を身につけましょう。“できません”とそっけなく断るよりも“あいにくわかりません”なら角が立ちません。相手に何かお願いする際も“お手数をかけますが”との言葉の有無で印象は変わります」
「“これくらいはいいかな”は禁物。基本は“自分の家族なら”という気持ちで。相手に対する思いやりが求められます」
「クレームを受けた時は、自分が悪くなくても相手の話は遮(さえぎ)らず、最後まで聞いた上で事情を説明し、自分に非がある場合は誠意をもって謝りましょう。謝ることは恥ではありません。自分の非を認めることで“立派な人”と評価されることもあります」
「解雇され、一時は働く人を見ると自分の境遇と比べて落ち込んだものです。働くことが皆さんにとって誇りであり、生きがいでありますように」
東日本大震災・福島第一原発事故から7年
2018/04/05
引き裂かれる被害者
対立乗り越え支援を
東日本大震災・福島第一原発事故から丸7年となる前日の3月10日、「なくせ原発!再稼働はんたい!3.10おおさか大集会2018」(主催=原発ゼロの会・大阪)が大阪市中央区で開かれ、原発問題住民運動全国連絡センターの伊東達也筆頭代表委員が記念講演を行いました。
伊東氏が講演で紹介した最新のデータによると、事故時18歳未満者への甲状腺検診で、がんが発見されて手術をした人は160人、がんの疑いがある人は36人。伊東氏は「がんがなぜ発生しているのかという解釈をめぐって、専門家の間でも意見が対立している」「住民が巻き込まれて感情的な対立になるのも私は目撃してきた」「事故直後から小さな子どもを抱えた親がどんなに苦しんだか。子どもの命を、健康を守りたい、そこから発しているのに、自分の夫にさえそれが届かないという問題がいっぱい出てきました。それをお互いに通そうとすれば離婚しか解決方法はなくなってしまいます」「お願いだからもうこれ以上対立しないでくれと、何よりも福島県民が対立するのは私は拒(こば)みたい」と声を振り絞るように語りました。
さらに農作物の安全性の問題についても、子どもを抱える若い世代と、コミュニティを大事にしたい高齢者との間で激しい対立があるといい、こんな話を紹介しました。「娘さんがなんとしても爺ちゃんを説得したくて、最後に“爺ちゃんは、孫がかわいくなかったんだ”と、こう言っちゃったんですね。爺ちゃんは激怒するわね。二度と来るなと」。
伊東氏は「どちらが正しいのかということは不可能。それが率直な気持ち」「情報公開と公正な議論が求められている」と強調。「私の願い」として、がんの解釈をめぐる対立を乗り越えて「健康診断を受けたい希望者には、生涯どこでもいつでも無料で対応できる仕組みづくり、こういうもので皆さん一致できませんか」と訴えました。