交運共闘　「8時間は眠りたい」
2022/06/08

改善基準告示の問題点を指摘する南議長（右側）と山下副議長 　大阪交運共闘会議（南修三議長）は5月24日夕、南海難波駅高島屋前で、統一宣伝行動に取り組み労働環境の改善を訴えました。
　南議長は、「コロナ禍の下、儲けが最優先の企業風土が全産業的に拡がりを見せ、劣悪な労働環境にある交通運輸産業では、トラックやタクシー、観光バス・一般路線バスも重大事故が頻発している」と告発。
　庭和田事務局長（自交大阪書記長）は「長時間労働や過労死問題を引き起こしている改善基準告示の根本問題を解決しなければならないのに、厚労省はダブルスタンダードを続けている。交通運輸労働者が8時間は眠れるような規制にしなければ労働者も利用者も守れない」とし語気を強め訴えました。

港に博打場いらない

　また、入江幹事（全港湾阪神）は、「カジノを含むIR（総合型リゾート）誘致に伴う大阪メトロ中央線・コスモスクエア駅からの延伸工事や約790億円かかると言われている土壌汚染対策、液状化対策、地中障害物撤去負担を『税金を1円も使わない』と公言していた松井市長は、『市の責任で行う』と土壇場で態度を変えた。軟弱地盤の大阪湾を埋め立てて開港した関西空港の地盤沈下対策工事費が膨大に膨らんでいった経緯に照らせば790億円で済むとは到底思えない。私たち港湾労働者が働く夢洲が、関西の物流拠点から博打場になることには反対だ」と述べ、運動への理解を求めました。

大争共総行動　38年続く明治の人権差別
2022/06/08

争議の全面解決に向け明治乳業の背景資本であるみずほ銀行前で抗議するなかまたち（27日、中央区今橋４丁目で） 　大阪労連と大阪争議団共闘会議は5月27日、争議支援総行動に取り組み、裁判所前での宣伝行動や集会を開いたほか、大阪府下の不当解雇、退職強要など現在労使紛争状態に陥っている職場前などで抗議や要請行動を展開し、大阪地連から7人が参加しました。

　スタート集会がおこなわれた裁判所南側の若松浜公園にはおよそ150人が結集、あいさつした菅義人大阪労連議長は守口市学童保育指導員不当雇い止め事件が大阪地裁で原告勝利和解となったことに触れ、「雇止めから２年余りでの全面解決は、弁護団や全国の労働組合、学童保育関係者や保護者をはじめとする地域の方々からの大きな支援の力あってこそ勝ち取ったものだ。ほかにもコロナ禍に乗じた解雇などで闘っているなかまもおり、一日も早い解決をめざして本日の行動を成功させよう」と訴えました。
　集会の後、参加者は各要請団と２つの宣伝隊に分かれ、自交総連は今回も中央区内を徒歩で移動する班に参加。まず、38年目を迎えてもなお争議が続く、（株）明治の背景資本であるみずほ銀行前で抗議宣伝。賃金差別と闘う争議団は、「80歳前後となった申立人のうち、19人が他界するなど困難な状況が増すばかりだが、『人間としての尊厳を取り戻す』闘いとして、最後まで諦めず解決をめざす」と心を込めて訴えました。

美々卯は味と文化と雇用を守れ

　続いて、コロナ禍を理由に会社解散・退職強要などを迫る東京美々卯の親会社である、うどんすきの美々卯本店前（平野町４丁目）に移動し、抗議・要請行動に取り組みました。
　東京地裁で係争中の原告団は、「一人前の料理人になることをめざし、東京美々卯に入社したが、会社は組合との事前協議合意協定を一方的に無視して全店閉鎖、解雇の暴挙に出た。現在、東京都労働委員会と東京地裁で退職強要、地位確認、不払い残業、損害賠償請求を求めて係争中。美々卯は、味と文化と雇用を守れ」と語気を強めました。
　午後、要請団は学童保育業務の委譲先・会社が団体交渉に応じず、さらに中労委への再審査請求まで棄却された堺学童保育指導員労組のなかまを支援するため堺市教育委員会（堺市）へ要請したほか、大幅な賃金減額を一方的に通告、また従業員35人の整理解雇はあきらめたものの、配置転換の強行などで争議となっている大阪市食肉市場（住之江区南港南）でも抗議・要請行動を行いました。
　【朝日自動車労組・松原】