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ハンドルおおさか
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2008年07月の記事
関西勤労協・槙野理啓氏講演 連載@
2008/07/25
「労働組合はいざというときの保険か」
労働者から生産手段切り離す資本主義
今号から、「第7回役員セミナー第3回実行委・プレ学習会」(7月15日、記事右)での槙野理啓氏(関西勤労者教育協会講師)の講演「労働組合はいざというときの保険か」を連載します。
資本家と労働者の間の契約は決して公正ではありえません。資本主義は圧倒的に資本家有利にできています。なぜ資本家が圧倒的に有利なのか。
人が働くためには人以外の要素が必要です。人と人以外の要素が結びついてはじめて仕事ができるわけです。土地や道具、いまなら工場や機械や原材料などから働く人々が切り離されてるのが資本主義なんです。生産手段を持たない労働者は雇われて働かなければ生きていけません。だから「雇っていただいたおかげで生きていける、会社のおかげで生きてる」となってしまうわけです。私たちは働いた儲けを資本家にもたらしてるんだけれども、表面的には「会社のおかげで生きてる」となっちゃう。それは生産手段から切り離されてるからですね。この仕組みのもとで労働者同士の競争は避けられないわけです。
資本主義は労働者同士を競争させるようになっています。職場に入ったら入ったで、賃金に格差をつけられるし、出世・ノルマで競争させられるでしょ。いまはもっと露骨に成果主義で競争させられます。
資本主義のもとでは労働の成果は労働者自身のものではないんですね。江戸時代の農民は生産手段と一体のものとして働いてお米を作るでしょ。作ったお米は誰のものか。農民が作ったお米は農民のものなんです。ただし、その内のかなりの部分をお上が召し上げよるわけです。とっていきよるわけですわ。残ったものは自分のものだから農民が食べるわけです。現代人は違いますよね。
例えばトヨタの労働者が朝からみんなでがんばって100台自動車を作ったと。「100台も作ったのに90台会社がとりよった。しゃあない、ひとり1台ずつ乗って帰ろか」言うて乗って帰らんでしょ?(笑)100台作ったら100台とも全部会社のもんです。労働者は別ルートで賃金を受け取る権利はありますけれども、「自分の作ったものの残り」を受け取ってるわけではないんですね。
労働の成果は少なくともいったんはすべて会社のものとなるわけです。労働者ががんばればがんばるほど会社に富が蓄積していって、会社はその富を使って労働者を支配する、というふうになるわけですね。こうやって資本家と労働者の間の契約は決して公正ではありえない、資本家圧倒的有利という状況がつくられていくわけです。
もちろん労働者の側にもちからはあるわけでね。労働者が持ち合わせる唯一の社会的なちからは、「数」ですね。いま日本には5千万を超える労働者がいます。支配してる側の資本家は、百数十万人でしょうね、多く見積もって。一貫して労働者のほうが数は多いんです。たくさんいてる労働者がまとまったらたまらんぞ、ということになりますから支配してる側はこれをバラけさせるわけですね。
ひとつの方法は政府を使います。「労働組合は犯罪だ」とされたわけです。そんな大昔の話じゃない。犯罪だったんですよ。こんなところに集まってる場合ちゃうんですよ(笑)。(つづく)
派兵恒久法・改憲NO!アメリカ言いなり 国民犠牲やめよ!安保廃棄6・23集会
2008/07/07
熱のこもったあいさつ・決意表明が行なわれている壇上に注目するなかま(6月23日、大阪市北区の扇町公園で)
毎年社会保障切り捨て2200億円
米軍には思いやり予算6000億円
48年前には改定日米安保条約が発効、63年前には太平洋戦争の沖縄戦で日本側の組織的抵抗が終結した日でもある6月23日、安保破棄・諸要求貫徹大阪実行委員会(大阪安保)主催の「派兵恒久法・改憲NO!アメリカ言いなり、国民犠牲やめよ!安保廃棄6・23集会」が大阪市北区の扇町公園で開かれ、1400人が参加しました。
平和憲法9条守ろう
確信持って連帯
大阪安保の川本幹子代表幹事は主催者あいさつで、「日本政府は米軍再編に手を貸し、戦費・経費を年間6千万円、そのうえ基地強化に3兆円もの税金を投入しようとしています」「“日本政府との事前協議なしに在日米軍が朝鮮半島に自由出撃できる”という密約の覚書が60年安保発効当時からあったことが明らかになりました」と安保をめぐる情勢を紹介し、「被爆国であり、憲法9条を持つ日本にいちばんそぐわないのが安保条約です」と強調。
川本氏は続けて、世論調査で改憲反対が賛成を上回り、5月6日の「9条世界会議in関西」には8千人が集まったことを紹介し、「私たちがつかんだ運動の手ごたえに確信を持って全国と連帯し、『基地強化を許さない、安保はいらない』のダイナミックな運動を拡げましょう」と呼びかけました。
日本政府はアメリカ言いなりをやめろ! 思いやる相手違う
大生連(全大阪生活と健康を守る会連合会)を代表して決意表明した福山修吉郎氏は、国が毎年社会保障費を2200億円削りながら、米軍には「思いやり予算」を6000億円も負担していることについて、「思いやる相手が違うんじゃないですか!日米安保条約こそ国民いじめの諸悪の根源だ」と怒りをぶちまけました。
集会後、大阪地連のなかまは、中崎町に向かってデモ行進に出発。「政府はアメリカ言いなりをやめよ!」「国民いじめの政治許すな!」「平和とくらし、憲法を守ろう」などとシュプレヒコールしました。