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2025年02月の記事

京都・第11波 タクシーは不足していない
2025/02/06

京都・第11波 タクシーは不足していない シュプレヒコールでアピールするなかま(JR京都駅烏丸口で)

RSの影響受け、営収低下


 「ライドシェア全面解禁阻止」の一点共闘で始めた「共同闘争」は第11波を数え1月16日午後、JR京都駅烏丸口と四条烏丸で総勢20人が横断幕やプラカードを掲げ市民にアピール。この日は京都個人の楽友、昌栄会、全自交京都、自交京都のなかまがマイクを握りライドシェアの危険性について触れ、「安心・安全な日本のタクシーを守ろう」と訴えました。

 1月16日午後、京都の個人タクシー6団体(みらい京都、市個人、協京、昌栄会、互助、楽友)で組織される京都個人タクシー団体協議会(会長=洲見雅義・個人タクシー互助協組理事長)と、全自交京都地連(櫻井邦広委員長)、自交総連京都地連(松田隆司委員長)のなかま総勢20人がライドシェア(以下、「RS」)の全面解禁阻止にむけ奮闘しました。

京都駅、空車の列続く

 JR京都駅烏丸口でマイクを握った全自交京都地連の成田次雄書記長は、「JR京都駅のタクシー乗り場を見ましたが、空車の列が多くタクシーが全然不足していないのは明らかですが、政府は日本版RSを継続しようとしています。国交省は『タクシー乗務員が影響を受けることはない』と言っていますが、現実は東京で日本版RSが盛んに行われ、アプリ配車のほとんどがRSに持って行かれ、タクシー乗務員の売上が下がっています。すでに影響が出ているのは明らかだ」と指摘し「安心・安全な公共交通であるタクシーを守るため、RS反対の声をあげていただきたい」と訴えました。

リスク解消できない

 四条烏丸で自交京都地連の松田委員長は「RSを導入した海外においては、運転者による乗客への暴行や誘拐、性暴力といった犯罪が多発し、利用者の安全が脅かされています。RSサービスを提供するプラットホーム事業者は、ドライバーの選定や管理不足が指摘され、利用者のリスクを高めている。さらに事業者によっては、一般ドライバーに対して、会計調査や運転リュースの確認が徹底されず運転者の質が担保されないため、利用者との間でトラブルが発生している。また、車内という閉鎖空間でのサービス提供は、夜間や人里離れた利用時に乗客の不安を増大させるリスクを解消できない」と指摘し「京都のみならず日本にRSは必要ない」と訴えました。
 楽友の大澤氏と昌栄会の田中氏、自交京都の庭和田書記長も弁士を務め訴えました。

RS全面解禁阻止訴える
2025/02/06

違法としていた白タク、なぜ増やす


 大阪個人タクシー労組(荒木正人委員長、以下「大個労」)は1月21日午後、昨年につづき関西空港を皮切りに泉州地域の主要ターミナルで、ライドシェアの全面解禁を阻止するため組合員らとともに、市民・利用者に宣伝カーから訴えました。

 大個労のなかまらは1月21日、関西空港ターミナル1を皮切りに、南海貝塚駅、JR東岸和田・鳳駅のターミナルで、市民・利用者に白タク・ライドシェアの全面解禁反対運動への賛同を求め宣伝カーから訴えました。
 荒木委員長は「営業資格を持たないドライバーが自家用車を使い、利用者を運送して運賃をもらうことは、白タク行為として法律で禁止されています。現在、二種免許を持たずとも、タクシー会社の雇用のもと、利用者を運送する日本版ライドシェアが運行されていますが、ギグワーカーを増やすだけで、安全が担保されない白タクです」と指摘し、つづけて「また、ライドシェアを全面解禁しようとする動きが高まっています。推進する人たちは、『ライドシェア新法』という新たな法律を作って、これまで違法としていた危険な白タクを認めさせようとしています」と現状を伝え、市民・利用者も反対するよう求めました。

世界と逆行する日本

 東岸和田駅では、同労組の山本・神崎の両氏が「わたしたちは、利用者に危険が及ぶライドシェアの全面解禁に反対しています。海外では、強盗事件や性暴力など数多く発生しており、規制強化や禁止する国や地域が増えています。いま日本はこの動きに逆行しようとしています。どんな時でも安心して快適に目的地まで利用者を送りとどける日本のタクシーは、世界で高い評価を受けています。ライドシェアが全面解禁されれば、タクシー運転者の労働条件低下やタクシー会社の経営も悪化をたどり、日本のタクシーはなくなってしまいます。自交総連は、タクシー利用者と地域に住む人の安心・安全を求めています。みなさん、みんなのまちをはしるタクシーを守る活動にご協力ください」と訴えました。
 宣伝を終えた3氏は「今後とも継続して宣伝カーから市民・利用者とタクシー労働者に訴えていく」とコメントを寄せています。