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2010年06月の記事

本紙・運天編集長がタクシーの抱える問題を報告
2010/06/25

大阪労連「三四労の会」第7回学習交流会

公共交通が歩合制でいいのか


 6月11〜12日に兵庫県芦屋市内で開かれた大阪労連「三四労の会」第7回学習交流会では、7つの産別が「産別・職場の抱える問題と是正に向けた取り組み」について報告を行い、大阪地連からは本紙・運天編集長が発言しました。一部を抜粋・要約して掲載します。

 規制緩和以降、タクシーの最低賃金法違反はウナギのぼりです。厚労省の資料を見ると、全国の最賃法の違反率、規制緩和前の2000年はタクシー会社は2.6%、全産業は1.8%でした。それが04年になると全産業1.3%に対してタクシー12.7%。07年では全産業2.1%に対してタクシーは17.3%にはね上がっています。

 自交総連本部の今村書記長は国交省の懇談会で、「“完全歩合制には固定給が存在しない”のではなく、最賃法という法的根拠をもって固定給は存在している。“差額が発生したら払います”という対応ではなく、最賃を下回らない固定給部分を制度化して、それに歩合給部分を上乗せしていくような賃金体系を検討すべきではないか」と提案しています。

 私個人の意見としては、結局、歩合制賃金のせいで乗務員も利用者も不幸な目に遭っていると思うんですね。経営者の言い分は「タクシーは歩合制にしないと怠けるでしょ?」ということです。いったん出庫したら乗務員まかせですから。努力した乗務員は報われるべきだとか、ごもっともな意見ですけれども、そこで思考停止に陥ってはいけないと思うんです。言わば、経営者は労務管理を歩合制賃金に丸投げしているということではないでしょうか。それに法律で公共交通として位置付けられたからには、現実を変えていかなければなりません。

 私も現役のタクシー乗務員ですが、「近い所でごめんね」と謝りながら乗ってこられるお客様が多いんです。おそらく接客不良の車に当たった経験があるんだろうと思います。公共交通において利用者が乗車距離の長短を気にするなど、あってはならないことですが、乗務員も人間ですから本音が表情に滲むことも時にはあります。経営者が本気でサービス向上→需要拡大を図るためには、賃金システムの問題は避けて通れないと思います。

 歩合制で乗務員の水揚げ至上主義が強くなり、仕事に対する考え方の違いで乗務員の連帯が分断されています。生活を守るために、努力するのは当然です。それでも、私たちは水揚げの奴隷になってはいけないと思うんです。

速報 大阪地連・近畿運輸局交渉
2010/06/25

速報 大阪地連・近畿運輸局交渉 近畿運輸局が入る合同庁舎4号館前で宣伝行動に取り組む大阪地連のなかま(6月21日)

チャブリ一掃の取り組み強化でまじめな乗務員の生存権を守れ


 大阪地連(岡田紀一郎委員長)は6月21日、近畿運輸局(原喜信局長)と交渉を行い、「業界の適正化・活性化及びタクシー労働者の労働環境改善に関する要請書」を提出。下限割れ運賃事業者への指導や、チャブリ行為一掃に向けた取り組み強化などを要請しました。

 当日、大阪地連は朝8時15分から近運局前で宣伝行動に取り組み、40人が参加しました。

 交渉で近畿運輸局からは自動車交通部旅客二課・竹内課長ほか4人が応対しました。

 組合側が要請書に盛り込んだのは「@過度な運賃競争や、新運賃ゾーンを下回る下限割れ運賃事業者を強力に指導すること」「A各事業者が減車を含む特定事業計画を速やかに提出するよう指導すること」「Bチャブリ行為を取り締まるための法的根拠を示すこと」「C特定事業計画に便乗して一方的に運転者を解雇するなど、不適切な事態が明らかになった場合、どういった改善指導が可能なのか明らかにされたい」の4点です。

 Cについて局側は「“タクシー運転者の地位を不当に害し、またはその労働条件を不当に変更することのないようにしなければならない”との基本方針を公示している。事前・事後両方の確認を強化することになっているので効率的かつ効果的に指導していきたい」と回答しました。

 一連の回答を受け、組合側は「バブル期にもチャブリはいたが、真面目な乗務員に影響はなかった。いま真面目に働いても年収が250万を割る現状の中で、メンタルヘルスが増加している。チャブリ取り締まりの成果を上げる施策が必要だ」と、取り組み強化を要請しました。

 また、「福岡地裁が福岡エムケイの500円運賃を“当面の間認める”との決定を出したことについて、どう考えるか」との問いに対して、局側は「影響はない。我々は厳格に審査を行い、結果を相手に通知するのみ」と明言しました。

09年「賃金センサス」が物語るタクシー労働者の賃金低下
2010/06/15

他産業との格差さらに拡大


 厚生労働省の「平成21年賃金構造基本統計調査」(賃金センサス)をもとに、編集部が大阪府のタクシー労働者(男)の年間収入を推計したところ、09年は295万7400円、前年比マイナス54万6600円との結果になりました。

 厚労省は「平成21年(09年)」の賃金センサスを今年2月24日に公表しています。この調査は、A昨年6月度の給与と、B一昨年中に支払われた賞与・特給を対象に行われており、年収を推計するにあたってはA×12+Bで算出しました。

 賃金センサスによると、大阪府のタクシー労働者(男、対象=1万490人)の09年6月度給与は20万6200円で前年比5万9800円の減。08年中に支払われた賞与は48万3000円で17万1000円の増。これらを前出の計算式に当てはめると年間収入は295万7400円、前年比54万6600円減との結果になりました。また、全国計でも45万5700円の大幅減です。

 昨年12月14日の「大阪府タクシー特定地域合同協議会」第2回会合で、長井総和会長(近畿運輸局自動車交通部長)は、08年の賃金センサスで大阪府のタクシー労働者の年収が350万円との結果になったことについて、「実態的には300(万)よりも低いかな、という実感を持っている」と述べました。今回は08年調査より精度が増したといえるかもしれませんが、現場のなかまから「もっと少ないはず」との声が聞こえてきそうです。

 全国のタクシー労働者と全産業労働者との年収格差は前年より25万円拡大し、249万700円となりました。