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2024年03月の記事

大阪・京都市内 宣伝カーで網羅
2024/03/14

 関西・大阪地連は昨年11月21日の機関会議で「白タク・ライドシェア解禁阻止宣伝行動」を決定し、翌22日から大阪府内各所で連日宣伝カーを走らせています。
 宣伝行動を休止したのは正月と2月上旬から15日までの引っ越し期間だけで、「毎日宣伝」を継続。とくに通勤など人通りの多い時間帯にキタのヨドバシカメラ前やミナミ、天王寺・ハルカス前等を重点的に宣伝し、多くの市民にアピール(=下)しています。また、大阪府内だけでなく京都のなかまとともに、京都市内での宣伝行動や各戸ビラにも奮闘しています。


自交総連・全国統一でアピール

 私たちは、タクシー、ハイヤー、観光バス、自動車教習所の労働組合、自交総連です。
 自交総連は、利用者に危険が及ぶライドシェアに反対しています。
 資格を持たないドライバーが自家用車を使い、利用者から運賃をもらって目的地に運ぶことをライドシェアと呼び、日本の法律では禁止されています。
 地域にお住いのみなさん、利用者のみなさん、いま、ライドシェアを解禁しようとする動きが急速に高まっています。
 ライドシェアの危険性を知ってください。
 海外では、強盗事件や性犯罪などが数多く発生して、規制強化や禁止する国や地域が増えています。
 ライドシェアは、目的地に着かない、事故に巻き込まれても保障がされない可能性や、事件に巻き込まれる危険性があります。
 天候が悪い時、電車やバスが事故で運行が止まった時など、需要が増えるとタクシー運賃よりも何倍も高額になります。
 自交総連は、タクシー利用者と地域に住む人の安心・安全を求めています。
 利用したい時間や場所で、不安な思いをせずに乗れるのが地域公共交通のタクシーです。
 みんなのまちをはしる、安心・安全なタクシーを守る活動にご協力ください。

1・30中央行動 地域公共交通が壊される
2024/03/14

1・30中央行動 地域公共交通が壊される JR池袋駅前で訴える庭和田中央執行委員長

誰の要求!?白タクの制度化狙う岸田内閣


 自交総連(庭和田裕之中央委員長)は1月30日、「ライドシェア解禁阻止1日宣伝行動」を実施し、朝10時からの池袋駅前での宣伝行動を皮切りに、13時30分から衆議院第2議員会館・多目的会議室で国会内決起集会を開催。最後に衆参の国土交通委員、タク議連、各政党議員ら70人へ要請行動を行いました。

 30日10時、自交総連のなかま40人は、池袋駅東口前(西武百貨店側)で、街頭演説をするなか、ティッシュビラ配布や「安心・安全な地域公共交通を守る請願書」の署名集めなどの宣伝行動を行いました。
 マイクを握った庭和田委員長はまず、「池袋駅前をご通行の皆さま。朝からお騒がせしていますが、ライドシェアという白タク行為が合法化されようとしている現状をお伝えしたく私たちは声をあげています」と歩行者に語りかけました。そして、ライドシェアは安心・安全な地域公共交通を破壊するとんでもないものだとし、解禁を阻止するために協力をお願いしたいと続けると、その場で足を止めて聞き入る人や動画を撮影する人もいました。
 続いて、北海道や東北、東京、静岡、福岡の代表者が各地の状況を訴える中、待機しているタクシー乗務員へ積極的に声がけを行ったり、ビラや署名に興味を示す通行人にライドシェアの危険性について説明しました。

現在も、将来も、
白タクは必要ない


 13時30分から、衆議院第2議員会館・多目的会議室で国会内決起集会を開催しました。
 庭和田裕之中央執行委員長は主催者あいさつ(=下)で会場一杯のなかまに、真っ直ぐに想いを吐露し会場の士気があがり、続けて4氏が来賓あいさつを行いライドシェア阻止への共闘を誓いました。さらに決意表明では、各地の自交総連代表者がタクシー労働者の状況と、地域公共交通の現状、地元の規制緩和に関する動きについて語り、「ライドシェアなんて現在も将来も必要ない!」という激には大きな拍手があがりました。
 最後は徳永昌司副中央執行委員長のシュプレヒコールで、自交総連・友誼団体・国会議員・マスコミ関係者で埋めつくされた会場がひとつになって、安心・安全なタクシーを守るという団結を確認しました。


「ダメなものはダメ、おかしいことはおかしい、白タクはいらない」の声を拡げよう

 私は、自交総連の役員をしてきた中で、これほどまでに強い怒りを覚えたことが二度ありました。
 ひとつめは、小泉純一郎元総理によって行われた2002年のタクシー規制緩和ですが、ふたつめはその息子の小泉進次郎衆議院議員がタクシーの本業を壊してしまうような仕組みを導入しようとしていることです。私たち自交労働者が大きく苦しむことになるこんな政策をまたぞろ繰り返そうとしている問題に、本当に腹の底から頭にきています。
 本日、私たちは「ライドシェアを許してたまるか!」と決起集会を開催することにいたしました。この拙速な期間に、道路運送法78条2号・3号をどんどん規制緩和し、その次のライドシェア新法に進んだ場合、タクシーは取り返しのつかないことになります。北は北海道から南は沖縄、離島まで24時間365日どこであっても安心して乗れる、夜中でも子供1人、女性1人でも安心して乗れるタクシーが潰されようとしています。
 「タクシーが足りないからライドシェアをやる」だなんて、そんなことをしたらどうなるかは世界中の実例をみれば一目瞭然です。交通弱者といわれる方がひどい目に遭わされるだけで、特に女性は性暴力などの被害を受けたなんて話は山ほどあります。ライドシェア推進派は、「日本は外国と比べて犯罪率が低いから大丈夫」などといっています。
 そうした無責任な発言への怒りもありますが、私が一番頭にくることは、本当の意味で腹から怒りながら、こんなものは本当にダメだと声をあげている組織がこの業界でどれほどあるのかということです。自分だけ声をあげても意味がないと思う人もいるかもしれませんが、ダメなものをダメだと言い続けてこなかったことが、今の日本の体たらくに繋がっています。
 ライドシェアの問題は、私たちタクシー労働者だけではなく、労働者性の問題であるということも、しっかりど真ん中に据えて物事を考えていかなければなりません。本日お集まりいただいた組合員の方、また友誼団体の方も含めた私たちが、ダメなものはダメ、おかしいことはおかしいということを、本当に腹の底から伝えきれるかが勝負だと思っています。
 絶対にライドシェアを入れさせないということで一丸となって、全国各地でその声を拡げに拡げて闘っていきましょう。
              (決起集会での発言要旨)