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2009年05月の記事

【第一交通闘争】第一交通産業の不誠実団交・大阪府労委第2回審尋
2009/05/14

【第一交通闘争】第一交通産業の不誠実団交・大阪府労委第2回審尋 審問の内容を傍聴支援のなかまに説明する藤木弁護士(左)と佐野南海労組・堀川委員長

佐野第一の偽装廃業「誤りではなかった」


佐野交通 沖見代表

 5月8日、佐野南海交通労組が第一交通産業の不誠実団交について、大阪府労働委員会に救済を申し立てた事件の第2回審尋、佐野交通・沖見代表取締役への主尋問と反対尋問が行われ、会社側が組合つぶしを反省していない姿勢が浮き彫りになりました。


 組合側代理人からの反対尋問で、弁護団の藤木弁護士はまず、「(裁判で)佐野第一がなぜ法人格を否認されたのか。それは廃業が組合つぶしを狙ったものであることを司法が認定したからだが、それを理解しているか」と質問。沖見氏が「そんなつもりでやったとは思っていない」と回答したところで会社側代理人が「誤導だ」として異議を申し立てましたが、審査委員は却下。
 藤木弁護士が続けて「組合つぶしの方針を改める気はないということか」と質問すると沖見氏は「それは済んだ話だ。佐野交通でそんなことあるんですか」と興奮気味に逆質問し、尋問が混乱。審査委員が沖見氏に「あなたは訊ねる立場ではない」と注意しました。再開後、沖見氏は佐野第一の廃業が司法から断罪されたにも関わらず、誤りではなかったと考えていることを認めました。

真偽疑わしい陳述書の記述

 さらに藤木弁護士は、会社側陳述書の『“佐野交通では組合員だけを雇用し、組合員以外を就労させることのないように”と運輸局旅客二課から指導された』との記述について「指導されたときに疑問を感じなかったのか」と質問。すると沖見氏は「それは後に、再度確認したところ、“そんなことはない”とのことだった」と弁明。仮処分裁判での会社側の説明『佐野交通は判決で決まった組合員の職業生活をまっとうしてもらうための会社であって、組合員以外を雇用することもなければ、減った人員を補充することもない』は行政が指導したわけでもなく、許認可の条件ではなかったことが明らかになりました。

 そして「佐野交通についての考え方は今でも変わらないのか」との質問に沖見氏は「専門官から“問題ない、組合員に限らない”という話があったので募集も準備している」と回答しました。

09春闘勝利! 4・22総決起集会  主催者・連帯あいさつ
2009/05/05

減車と春闘 結合して勝ち取ろう


大阪地連・岡田委員長

 春闘で無回答を続けている事業者は「世界不況で営収が低迷している」「金がない」との言い訳に終始しています。何もなしで春闘を終わるわけにはいきません。早期決着をめざし、追い上げていかなければなりません。

 02年にタクシーの規制緩和が実施されて以降、私たちは塗炭の苦しみを味わっています。新しくできた会社が80社以上、増えたタクシーが3千台以上、バラバラ運賃は全国に恥をさらす60種類以上となっています。

 タクシー労働者の年収は減る一方で、私たちの調査では約260万円との結果が出ていますが、これは30年前の水準です。他産業との格差も91年から06年の間で倍に拡がりました。

 規制強化は待ったなしの状況です。事業者が協議して減車する制度を盛り込んだ法案が国会に上程されましたが、事業者の自主的減車を待っているだけではタクシーは減りません。減車の問題と09春闘と結合し、現行労働条件+αを勝ち取るため全力をあげます。

大阪地連「09春闘勝利!総決起集会」
2009/05/05

大阪地連「09春闘勝利!総決起集会」 「多すぎるタクシーを減らせ!」とシュプレヒコールで拳を突き上げるなかま

業界の閉塞感・自公の悪政 団結のちからで打破しよう


 大阪地連(岡田紀一郎委員長)は4月22日、自交本部の09春闘第3次統一行動に呼応して「総決起集会」をタクシー振興事業協組・西大阪基地(大阪市住之江区)で開催。100人が参加して「タクシー・観光バス業界の閉塞感を打破しよう」と気勢を上げました。

 岡田委員長は主催者あいさつで、「事業者の自主的減車を待っているだけではタクシーは減りません。減車の問題と09春闘と結合し、現行労働条件+αを勝ち取るため全力をあげます」とちからを込めました。

 続く連帯あいさつでは、大阪労連・藪田書記局次長、住之江労連・上地事務局長が「労働者に目を向けようとしない政治を変えてくらしと権利を守ろう」と呼びかけました。

 その後、満留副委員長(北東地協議長)、堀川副委員長(南地協議長)、バス部会を代表して中央交通労組の川西執行委員、西地協各単組の代表が登壇して決意表明しました。

 大宝労組の秋山書記長は「昨日、この決起集会が行われることを前面に押し出して粘り強く交渉した結果、有額回答を引き出すことができ、執行部としては了解点に達しました。しかし最後まで皆さんといっしょに旗を降ろすことなく団結してがんばります」と決意表明しました。

 最後に池田副委員長(西地協議長)が閉会あいさつを行なった後、全員で「会社は誠意ある回答を示せ!」「多すぎるタクシーを減らせ!」とシュプレヒコールに声を張り上げました。