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2006年07月の記事
【第一闘争】収入絶たれた組合員49人と家族ら塗炭の苦しみ
2006/07/25
「1日も早い決定で組合員と家族の救済を」とビラ宣伝する佐野南海交通労組の組合員たち
1日も早い救済を
大阪地連と佐野南海交通労組は7月11日正午、大阪地裁堺支部門前で、同支部が6月26日に第一交通産業の執行停止申立を認めたことへの抗議と、組合側が翌27日に申し立てた「金員仮払仮処分裁判」の早期決定を求める宣伝行動を行いました。
この事件は5月31日、大阪地裁堺支部は第一交通産業(株)に対して、不当解雇した49人の賃金支払いと違法な労働組合つぶしへの慰謝料の支払いを命じました。
判決に対して第一交通産業は同日、代理人を通じて、「賃金支払い協定を結び毎月の賃金を支払うので第一交通本社に対する強制執行はしないでほしい」と申し入れてきました。
組合は、同社の申し出を信用した訳ではありませんが、会社側代理人からの話であることを考慮して、強制執行の処置を留保していました。
ところが第一交通産業の黒土始会長と田中亮一郎社長は、その一方で6月20日に「強制執行停止」を申し立てました。この行為は信義にもとる卑怯なふるまいだと言わざるをえません。
第一交通産業の謀略行為に手を貸すことになる
この日の「仮処分」裁判を前に佐野南海交通労組の堀川委員長は、宣伝カーから「6月26日に堺支部は第一交通産業の申立を認める『決定』を下しました。この『決定』は、労働組合の破壊を狙い、組合員への兵糧責めを企む同社の謀略行為を合理化することに手を貸すことにもなりかねません。組合員49人と家族は“塗炭の苦しみ”にさらされています。そんななかで地裁堺支部に対して、6月27日に『判決』で認められた金額を仮に支払わせる『金員仮払仮処分』申請を緊急避難措置として行いました。一刻も早い決定を要請します」と訴えました。
訴えが続くなか、組合員ら33人は門前を通行する市民にビラを手渡し支援を呼びかけました。
【第一闘争】組合つぶしの哲学優先する恐ろしい会社
2006/07/25
大阪地裁堺支部・仮処分審理終える
大阪地裁堺支部が6月26日に第一交通産業の強制執行停止申立を認めたため、佐野南海交通労組は同27日、第一交通産業、黒土会長、田中社長、御影第一を相手取り、同支部に金員賃金仮払仮処分命令申立をし、7月11日午後、審理を終えました。
佐野南海労組の堀川委員長は、審理を終えるにあたって、野村賢裁判官に2点((1)5月31日の第一交通産業代理人の仮払い協定の打診とその後の謀略行為。(2)4〜6月と生活の糧である賃金が得られず、原告・家族が苦しい状況に追いやられていること)を訴え、「1日も早い決定を」と要請しました。
また、第一交通産業側は「保全の必要性はない」とした裁判資料に、タクシーの求人募集を掲載した新聞広告を提出。最高裁も認めた偽装廃業による不当解雇を意に介さない本末転倒の態度で同社の反社会性が現れています。
法治国家にありながら第一交通産業は、組合つぶしの哲学が優先する恐ろしい会社です。
【弾圧事件】奈良西警察署の不誠実対応
2006/07/15
拾得物扱い許されるのか
奈良県警本部に説明求める
奈良西警察署が、不当捜査の中止を求める「要請書」の受け取りを拒否したうえ「拾得物」扱いした問題で、「4・8奈良学園前ビラ貼り不当逮捕弾圧事件支援共闘会議」は30日午後、奈良県警本部を訪問し、同署の理不尽な対応について見解をただしました。
申し入れ行動には、支援共闘会議の植田議長をはじめとする9人と、日本共産党の山村さちほ県会議員が参加しました。
交渉冒頭、植田議長が4月8日の不当逮捕弾圧事件の概略を説明し、県警としての見解を質しました。
つづいて権田事務局長が6月6日の「要請書」受け取り拒否・「拾得物」扱いについて「こんな対応が許されるのか。非常に憤りを感じている。以前2回は受け取ったのに、なぜ人によって対応が変わるのか」と、理由の説明と「要請書」の受け取りを要求しました。
県警文書回答を約束
応対した警務部県民サービス課の松井課長補佐は、(1)以前2回との対応の変化(2)「遺失物」処理(3)当該「要請書」の今後の扱い、について「後日文書で回答します」と約束し、今回提出した団体署名(608筆)は受け取りました。
【第一闘争】三井住友銀行、国交省、近運局に抗議
2006/07/15
社会的・道義的責任は免れない
淀屋橋宣伝
「佐野第一交通の廃業は第一交通産業による組合破壊を目的とした偽装廃業」と、最高裁第一法廷の判事5人は5月22日、全員が一致して是認しました。
そんな司法の流れにあって、大阪地裁堺支部も5月31日、解散解雇に伴う7件の併合裁判で、組合側の主張を認める勝利判決を下しました。
しかし、第一交通産業(黒土始会長・田中亮一郎社長)は司法の場でも、逃げ場のない所まで追いつめられていますが、悪あがきはやめません。
第一交通産業の次なる手段は、代理人を使った組合側代理人を裏切る信義則破りでした。同社は強制執行を免れるため、会社側代理人が、組合側に賃金相当額を毎月支払う方向を示す一方で、大阪地裁堺支部に強制執行停止決定を申し立て、裁判所はあろうことか6月26日に「申立」を認めました。
どこまでもきたない第一交通産業
この間、組合側は信義則に則り、第一交通産業や御影第一に対して、強制執行をしませんでした。
判決に背き、御影第一泉南営業所で組合員を就労させない、その上、賃金支払いの執行停止では、組合員と家族の生活は破綻します。佐野南海交通労組は6月27日、生活の保全を目的に大阪地裁堺支部にたいし、金員仮払い仮処分命令(平成18年(ヨ)第77号)を申し立てました。
大阪地連と佐野南海交通労組は7月4日、三井住友銀行に対し淀屋橋で抗議宣伝に取り組みました。同地連の権田委員長は「悪質企業・第一交通産業に多額を融資し応援する三井住友銀行や偽装廃業を許可した国土交通省・近畿運輸局は社会的・道義的責任を逃れることはできない。今後とも徹底的に追及していく」と決意を語り、たたかいへの理解を求めました。
佐野南海交通労組の堀川委員長は「私たちは家族を守る義務があります。1日も早く働く権利を取り戻し争議を全面解決するため、みなさんのご支援をお願いします」と市民に訴えました。
【第一闘争】全面解決に向けラストスパート
2006/07/05
「悪質企業の横暴は許さない、ともに団結してたたかいましょう」と花束を贈る大阪争議団共闘のなかまに感謝の拍手で応える佐野南海交通労組の組合員たち
第一交通闘争の支援に感謝
悪質企業・第一交通産業の組合つぶしとたたかう大阪地連(権田正良委員長)と佐野南海交通労組(堀川卓夫委員長)は6月25日、泉南市青少年の森で「争議支援感謝のつどい」をおこないました。
この催しは、5月22日の最高裁「決定」と5月30日の大阪地裁堺支部「大勝利判決」への支援にたいする感謝と、争議の全面解決に向けた原告・家族、支援者らのさらなる団結を強めたつどいでした。
つどいは、大阪地連の久保書記長の司会で開会。主催者を代表して権田委員長は「物心両面の支援に心から感謝します」と謝辞を述べ、「01年11月4日、この場所で240人のなかまの大きな激励を受け5年が経過しました。この間、南海さんには社会的責任を取っていただきました。現在、日本一の悪質企業第一交通産業も崖っぷちだが、今後とも弁護団、全国の自交総連のなかま、大阪労連のなかまの支援を受け、正念場の戦いにも気を緩めることなく勝利していきたい」と決意を述べました。
弁護団長の小林弁護士は「私たちの要求を全面的に受け入れた堺支部判決に、全面、完全では表しきれないので『大勝利』判決となった。気を緩めてはならないが、たたかいは峠を越えた。第一交通産業は差し止めなど最後のあがきをしているが、短い期間で勝利を勝ち取りたい」と展望を示しました。
府的支援共闘会議の植田議長は「私は2代目の議長だが、2代目でこのたたかいを終わらせたい。最高裁判所への要請も原告と同じ立場になって怒り、ともにたたかってきた。団結が一番、職場に戻るまでがんばろう」と激励しました。
宮本たけし前参議院議員のお祝いのあいさつの後、地域支援共闘会議の森脇事務局長が「乾杯」の音頭を取りました。その後、なかまは交流を深めました。
【第一闘争】認める裁判所もおかしい
2006/07/05
第一交通産業の「謀略的」手口許せない
第一交通産業は5月31日の大阪地裁堺支部「判決」で、組合側代理人にたいし「賃金相当部分の支払いをするが、他の部分は執行停止を求める」と裁判所にも同様の内容を打診していました。
強制執行を逃れるために、組合側に賃金相当額を毎月支払う協定(案)まで示し、双方の代理人が「合意」に向け協議を進めてきました。
ところが、第一交通産業は突然、態度をくつがえし賃金部分も含めた全面的な執行停止を裁判所に求めました。
組合は、大阪地裁堺支部にこのような「謀略的」ともいえるやり方を是認することなく、賃金支払い拒否の執行停止を認めないよう堺東駅と裁判所前などで、宣伝行動を展開してきました。
しかし同支部は6月26日、第一交通産業の不当な訴えを認めました。