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2024年07月の記事

京都・共闘宣伝 RC全面解禁阻止へ
2024/07/05

京都・共闘宣伝 RC全面解禁阻止へ 「RSでなく安心安全な地域公共交通を守ろう」と訴える庭和田氏

回数重ねる毎に拡がる連帯


 「ライドシェア(「RC」という。)全面解禁阻止」の一点共闘で始めた「共同闘争」は6月26日で、4回目となり、JR京都駅烏丸口と京都市役所前で行い、両所での司会を洲見会長が務めました。
 今回は総勢30人以上となり、京都の個人タクシー6団体(みらい京都、市個人、協京、昌栄会、互助、楽友)で組織される京都個人タクシー団体協議会(会長=洲見雅義・個人タクシー互助協組理事長)と、全自交京都地連(櫻井邦広委員長)、自交総連京都地連(松田隆司委員長)、そして初参加の私鉄関西ハイタク労連(阪急)のなかまも駆けつけました。
 そして、大阪タクシー協会の坂本篤紀(東宝・日本城タクシーG代表)副会長や京都総評の柳生剛志事務局長も参加しました。
 はじめに、全自交京都地連の成田次雄書記長が「2種免許を持たない素人ドライバーが片手間で行うのがRC。事故に遭った場合に補償も含め利用者は守られるのか」と指摘し、「こんなものに家族の命を預けることができるのか」と問題提起しながらRCの危険性を訴えました。
 大タ協の坂本副会長は、RCを始めた米・カリフォルニアでの実態について「RCの関係で車の保険料がタクシーの10倍になった、理由は単純に交通事故が多いから。RCであなたの命をすき間バイトやタイミーに預けて良いのか」などと市民に呼びかけました。
 弁士に日個連近畿支部の藤川氏、京都個タク協昌榮会の田中理事長や自交総連関西地連の庭和田書記長が市役所前でも訴えました。

6・5国会前抗議 国民の求めは安心・安全なバス、タクシー
2024/07/05

6・5国会前抗議 国民の求めは安心・安全なバス、タクシー 「危険な白タクは許さない」「ライドシェア新法反対」などと抗議のシュプレヒコールで気勢をあげる自交総連のなかま(5日、衆議院第2会館前で)

規制改革推進会議の「答申」に抗議


 自交総連は5月15日の中央行動に続いて6月5日に、「ライドシェア解禁阻止行動」を実施。交運共闘のなかまとともに組合員ら約100人が、国会議事堂前(衆議院第2議員会館側)で「ライドシェア反対」の看板やプラカードを持ち、周囲を横一列に並びアピールしました。抗議宣伝には日本共産党の高橋千鶴子衆議院議員、全労連の清岡弘一副議長、交運共闘の横内義幸国土交通労組副委員長、全労働の南和樹副委員長が連帯のあいさつを行いました。

 6月5日10時、徳永昌司副委員長が抗議行動の趣旨を伝え開始を宣し、庭和田裕之中央執行委員長が主催者を代表し次のように訴え(要旨)ました。
 5月31日に公表された規制改革推進会議の「答申」を要約すると、自分(推進者)たちの好きなように白タク・ライドシェアをやらせろと、いうものでした。しかし、国民・利用者が求めているのは、安心・安全な鉄道、バス、タクシー等の公共交通であり、決して白タクではありません。
 白タク推進派の主張は4月から始まった日本型ライドシェアは不十分で、米型の請負労働者によるライドシェアの全面解禁を求めていますが、どちらも、利用者や国民、タクシー産業で働く労働者のためにならない、というのが私たちの中心的な考え方です。

「ぼったくり運賃」導入
新たな「交通難民」生む


 国会議員の方々は、これ(白タク)が国民の公共の福祉に適うのかよく考えてもらいたい。また、「答申」には、これまで非営利としていた道路運送法第78条2号の自家用有償旅客運送の改革が盛り込まれています。 運営主体に利益を求める株式会社を認め、運賃にダイナミックプライシング(変動運賃制)まで導入するなど、人の弱みに付け込んだ「ぼったくり運賃」を認めています。こんなやり方で、交通弱者の足の確保に寄与するとは到底思えません。

福祉有償運送を壊す
実態知らない制度改悪


 福祉有償運送を利用する人たちの多くは、相次ぐ年金制度の改悪から「タクシー運賃の半額でも高くもっと安くして欲しい」と求めているのが実態で、社会福祉協議会やNPO法人等の運営側もガソリン代や物価高騰があっても、なかなか運賃を上げられないというのが実情です。「答申」のようなやり方をごり押しすれば新たな「移動難民」が各地で発生します。

緊急時のSOS機能
苦し紛れの小手先規定


 一方、米型のライドシェアの全面解禁に向けては、車内カメラと緊急時のSOS機能搭載を義務付けると規定しています。
 つまりライドシェアは、利用者が性暴力などの被害を受けかねない危ない乗り物だということです。それを認めさせようとしているのがそもそもおかしい。日本型ライドシェアNO!、全面解禁NO!。国民からもライドシェアNO!の声を広げていただきたい。
 私たちは、広範な仲間とともに、危険な白タク・ライドシェアは許さないと、今後も訴えていきます。